この作品は4会場で行われ、それぞれ異なった形で展示された。
2011年5月21日~5月29日旧丹生川東小学校「SoundCosmos2011」
愛知県立芸術大学オープンキャンパス
2011年7月30日~8月7日豊田市藤沢アートハウス
「美術と音楽によるアート・ハイブリッドな空間の創造」
2011年9月23日~9月25日「ミュージシャンたちの展覧会」
ひとしい
2011年5月21日~5月29日旧丹生川東小学校「SoundCosmos2011」、愛知県立芸術大学オープンキャンパス、2011年7月30日~8月7日豊田市藤沢アートハウス「美術と音楽によるアート・ハイブリッドな空間の創造」、2011年9月23日~9月25日「ミュージシャンたちの展覧会」にて、4会場それぞれ違う形で展示された。
2011年に忘れかけていた自然の驚異が私たちを襲った。森をなくし、土地を人工物で埋めることで、街にいる我々は日々殆ど 自然の驚異を意識することなく生活している。しかしそれは消えたわけではない。私は自然と自分の関係を再考する機会を作品によって得ることはできないかと考え、自然のイメージと自分の鏡像とを1つの画面に溶けこませるような作品を作ることで表現を試みた。
この作品は主に2種類の異なる映像からできており、それぞれ異なる場所を使い展示する。2つの映像はそれぞれ、主に自然に焦点を置いた物と、人の側に焦点を置いた物で対比している。
自然に焦点を置いたものである。点滅する森の映像のバックに、鑑賞者の動きが鏡像となって映しだされる(図1)。鑑賞者の輪郭はこの森の映像によって縁どられる。MAX5のJitterにより合成している。音は自然の音で構築された音響が流れる。素材は川、鳥の声、砂利の音、鳥の声である。
人の側に焦点を置いたものである。鑑賞者の映像にQuartz Composeによってエフェクトをかけることで、水に見えるように処理した。このことにより、人の行為が自然に帰っていく様の表現を試みた。音はこの作品が展示された廃校の教室という環境から得た音を素材に、今は自然に帰ってしまった「かつてここにあったはずの音」の再現を行い、それを音響として再構築した。
この作品は4会場で行われ、それぞれ異なった形で展示された。